SE業界でよくある契約形態

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こんばんは、2019年1回目の更新です。年末年始休暇も終わり、明日からお仕事の方もいらっしゃるのではないでしょうか。年齢が上がるごとに1年が早く感じ、休日もあっという間に終わってしまうように感じます。前回の記事から3日しか経っておりませんし、自分の性格上、熱しやすく冷めやすいので、数記事を書いたら、やめてしまわないか心配ですが、細く長くをモットーに続けていきたいと思っています。

さっそくですが、皆さま「特定労働者派遣」という言葉を聞いたことありますか。私のプロフィールをご覧いただくと分かる通り、SE業界ではよく聞く言葉です。「特定」という言葉の通り、「特定」以外の労働者派遣もあります。それは「一般労働者派遣」です。何が違うのか、私の知っている限りだと、こんな感じです。

一般労働者派遣:派遣会社に登録し、仕事の条件が合った場合に、派遣会社と雇用契約を結ぶ。いわゆる、日雇い派遣や短期派遣などがそれにあたる。

特定労働者派遣:派遣会社と常用雇用契約を結び、正社員となる。社員はお客様先に常駐し、雇用契約が終了するまで働く。雇用契約終了後、新たなお客様先が見つかるまでは自社で働く。

私自身、特定労働者派遣の会社で働いたことがありますので、その経験を綴っていきたいと思います。

まず、その会社が特定労働者派遣を主体としているかどうかは、ホームページである程度分かります。
 ①「労働者派遣事業」と書かれているか
 ②「クライアント先」または「プロジェクト先」と書かれているか
 ③ 採用人数が5名以上か

①については、会社概要や活動方針に記載していることがあります。
②については、採用情報の勤務地に記載していることがあります。
③については、感覚値ですが、5名以上を採用する会社は、その可能性が高いです。

特定労働者派遣のメリットについては、
 ① 多くのエンジニアに出会える
 ② 色々なシステムに携わることができる
 ③ クライアント先が合わない場合は、変更することができる
などが挙げられます。

一方、デメリットについては、
 ① 勤務地が安定しない
 ② 上流工程に携われる機会が少ない
 ③ 自社の上司が直接仕事を見ていないので、評価されづらい
などが挙げられます。

多くの会社は、帰社日といって、月に1度くらいは本社に戻る日があります。そこで、同僚や上司と話す機会がありますが、普段顔を合わせない人と、いきなりざっくばらんには話せないのが本音です。個人的には、話すテーマを設けたり、グループ分けをして強制的に話す場があれば、もっと打ち解けられたのにと思いますが、過去の話をしても仕方ないですね。

また、お客様先で仕事をするにあたり、ランクのようなものがあります。一次請け、二次請けという言葉を聞いたことありますか。分かりやすいように、ご自身が電気屋さんの場合を想像してみてください。お客様が家電の修理をしに来店したとします。まず、見積りがありますが、出張費・部品代・工賃で1万円で請け負ったとします。あなたが直接修理をすれば、それでおしまいですが、別のお店に依頼したとします。そのとき、あなたの電気屋さんを一次請けといい、別のお店、いわゆる下請けを二次請けといいます。

次にあなたは、お客様からいただいた1万円の中から、下請けにどのくらいお支払いしますか。1万円あるいはそれ以上でも構いませんが、儲けを考えると1万円未満ではないでしょうか。想像でしかありませんが、2〜3割は儲けにしたいのではないでしょうか。仮に、下請けに7千円で依頼すると、当然、下請けの儲けは減ります。具体的に書くと、こんな感じでしょうか。

【見積もり】
 ・出張費:\2,500 → いわゆる交通費で、お客様のご自宅まで近ければ、残りは儲けになる
 ・部品代:\5,000 → 多少の儲けはあるかもしれないが、ここでの儲けはゼロとする
 ・工賃 :\2,500 → 実際の費用はかからないため、そっくり儲けとなる


【一次請け】
 ・出張費:お客様のご自宅まで往復\2,000とすると、儲けは\500となる
 ・部品代:儲けゼロとする
 ・工賃 :そっくり儲けなので、\2,500となる
 つまり、一次請けの儲けは\3,000となる

   ↓

  下請けに、\7,000で依頼したとすると、儲けは\3,000となる
  ※ 下請けに依頼する際の差額を中間マージンという

   ↓

【二次請け】
 ・出張費:お客様のご自宅まで往復\1,000とする
 ・部品代:\5,000とする
 ・工賃 :\7,000から、出張費・部品代を引いて、\1,000となる
 つまり、二次請けの儲けは\1,000となる

上記は一例に過ぎませんが、総じて二次請けの儲けは減る傾向にあります。また、お客様から修理後すぐにクレームがあった場合、あらためて出張費などは請求できませんので、さらに儲けが減ります。場合によっては赤字になります。

話が逸れましたが、ようするにSE業界には一次請け、二次請けがあり、下請けになればなるほど、儲けが減ります。その分、人材を多く投入して儲けを増やそうとしますので、採用人数が多いのです。当然、社員のお給料も少なくなりますので、可能であれば一次請けを主体としている会社で働くことをおすすめします。

最後に、SE業界で働く上では、本社あるいはクライアント先の2択になります。これから就職・転職を考えている方は、上記で記載しましたメリット・デメリットと一次請け、二次請けをよく考えて、会社を決定していただければと思います。